ダニ類について

ダニとは

ダニの仲間は1万種類以上います。そのうち家屋内には20~30種類、人に被害を与えるのは僅かに数種類です。
屋外では農作業時の被害や畜産被害を及ぼすものもいますが、多くは人間と無関係に暮らしています。
ダニはクモに近い仲間で、昆虫ではありません。屋内の多くのダニは大きさは1mm未満ですので、
人が目にすることは少なく、それがかえって恐怖心や不快感を与えることになっているようです。

ダニ類の被害

①吸血被害、刺咬被害 ②不快感
一般に、「ダニに刺された」というものです。実際には、屋内で小動物に寄生しているダニ類が人を吸血することで、痒み被害を与えるというものがほとんどです。また、吸血ではありませんが、鋭い口を持っているダニ類によって、偶発的に刺咬され、痒み被害が引き起こされることもあります。

屋外では、マダニやツツガムシによる吸血被害にあうことがあります。痒み被害を引き起こすだけでなく、近年話題になっているSFTS(重症熱性血小板減少症候群)ツツガムシ病などの疾病を媒介するものがあるため、注意が必要です。
痒み被害を与えるわけではありませんが、大量繁殖したために、虫体が目立ち、「小さな虫がうごめいていて気持ち悪い」等の不快被害を引き起こすダニ類もあります。

食品に発生するダニ類や、植物に寄生するダニ類、建物の外壁に出没するダニ類等様々です。
③アレルギー ④皮膚寄生虫妄想
(ダニ恐怖症)
ダニに刺されたというものではなく、ダニの糞や脱皮した後の殻、虫体そのものが、アレルギーの原因物質(アレルゲン)となり、アトピー性皮膚炎や、気管支喘息等のアレルギー性疾患を引き起こすダニ類もあります。

対策としては、駆除して殺虫することよりも、いかにしてアレルゲンを除去するかという物理的、環境的な対策に重点が置かれます。
実際には被害が起きるほどのダニ類が生息していないのに、被害が起きている、ダニ類が原因だと思いこんでしまい、ひどい場合にはノイローゼに陥ってしまう例があります。

対策としては、室内塵のダニがどのような状態であるのか調査し、その検査結果を虫に詳しい皮膚科医に持参し、診療を受けることをお勧めします。
お問い合わせ、ご相談は、お気軽に当協会事務局へ
03-3254-0014

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