カビ対策のポイント

カビ対策のポイント

【カビ対策】 

◎カビは胞子で増えていきます。胞子は非常に軽く空気の流れによって広がります。
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【その他のカビ対策】 

【カビと湿度】
カビの成長には水分が欠かせません。多くのカビ類の発生条件としては湿度60%以上で成長に必要な温度と栄養源があることです。湿度80%になるとカビは爆発的に増殖します。水廻りなどの水や水滴が発生する場所では当然湿度が高いのですが、その他の室内環境中の湿度の高い低いは何となく感じることができても個人差があり正確ではありません。室内の換気や除湿の判断には温湿度計などでモニターすることも有効な対策となります。

【結露とカビ】
温度が高く水分を含んだ空気が冷たい場所に触れると水蒸気は水滴に変わります。したがって、暖かい空気が触れる冷たい場所に結露が発生するので、このような場所は特に注意が必要となります。例えばお風呂場の壁、室内の窓周りなどは目で見ても水滴がついているのがわかります。このような場所は気がついたらすぐに拭き取ることができますが、水分を吸収してしまう素材の場合は目で見てもわからないので気が付くのが遅れてしまいます。鉄筋コンクリート製の集合住宅などでは、コンクリートに含まれる水分が空間中に放出されやすいので新築の住宅でもカビが問題となることがあります。

【マド周りやドア廻り】
結露した金属が接触している木部にはカビが発生しやすいのですが、これは木部に結露が直接発生するというよりは、マドや金属部に発生した水滴が木部に浸みる事が原因と考えられます。木部が濡れると劣化しやすくなり腐蝕したりカビが発生しやすくなります。マドやマド枠についた水滴はこまめに拭き取ることが大切です。

【カビ取りスプレーなどの使用時の注意点】
カビ取りスプレーの多くは、次亜塩素酸ナトリウムが使用されています。次亜塩素酸の効果は時間とともに低下しますので、保管状態の悪いものや、ずいぶん前に購入したものは使用しないようにしましょう。
カビ取りスプレーでカビが発生している場所に直接スプレーすると胞子をまき散らす恐れがあります。そのような場所にスプレーする場合は、ペーパータオルなどにスプレーして、それをそっと湿布のようにあてて、しばらく時間がたってから拭き取るようにして取り除きましょう。

【有益なカビ:食べ物に発生するカビ】
カビというと住まいの超厄介者と言ったイメージですが、中には人にとって有益なものもあり、日本人の食生活(日本食)には無くてはならないものもあります。また、抗生物質のペニシリンはアオカビから発見されたものです。
カビを利用して造られるチーズは、製造工程で特定の種類のカビを使用して安全に造られたものです。購入時にカビが生えていないチーズに有害なカビが発生する場合があるので、絶対に食べないようにしてください。
また、シロカビを使用して造られるカマンベールチーズなどに色の違うカビが発生した場合は、食べないようにしてください。この様な状態になったものは異臭も発生することも多いようです。
味噌などの表面に白以外のカビが発生した場合は、表面部分を取り除きましょう。

【虫干し】
日本には昔から“虫干し”という行事があります。地方によっては曝涼、夏干し、土用干し、虫払い、風入れ、虫振いなどとも呼ばれています。
虫干しとは、保管している衣類、書籍などは、保管場所から出して日光や風にあてる(風を通す)ことで、カビや害虫の被害を防ぐ行事のことです。
虫干しの時期は年に3回ほどあり、夏は“土用干し”(土用の頃)、秋は“虫干し”(10月上旬~11月上旬)、冬は“寒干し”(1月下旬~2月上旬)と呼ばれています。虫干しは、よく晴れた空気が乾燥している日で、時間帯は10時頃~14時頃までが良いとされ、その際は埃もはらいましょう。虫干しをする際には同じ場所に保管しているものは一緒に虫干しすることが重要です。同じ場所に保管しているものを別々に虫干しすると、せっかく虫干ししたものに湿気がうつってしまいます。ただし、日光で色落ちの心配があるもの(洋服や着物など)は、風にあてて乾燥させるだけでも効果があります。また、衣類はカビの被害の他に繊維害虫であるカツオブシムシやイガの食害、古い書籍はフルホンシバンムシやシミの食害をうけることもありますので、保管時には衣類用の防虫剤も使用すると良いでしょう。

 

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